リレーエッセー 第57弾

65歳、自由の身の生活

横倉 正明(II15B)

今年(平成23年)7月15日、正式に定年退職となった。5年前の60歳を迎える頃は継続して仕事をやるようになるのかどうかかなり不安であった。しかしそういった心配は不要であった。

給料はガタ落ちとなったものの、やるべき事はほとんど同じ。新しくこれをやってもらいたいといわれる事はなかった。人間的な固さ以上に頭はもっと固いので、新しい事は出来んやろと思われていたに違いない。喜んでいいものか疑問である。

昨年の6月頃は三宮にある社会保険庁に足を運び、65歳になった時の年金のおおよその受給金額を調べてもらっていた。平均的な金額はどれくらいですかと聞くと「労働年数、給料とそれに伴っての年金掛け金も異なるので、個人個人の年金受給額は異なります。あなたの場合はこれに該当しますので、計算方法はコレになり、受給額は大体これぐらいになります」とプリントアウトされた紙を渡された。当時は嘱託という身でありながらも健康体でもあり、当然の如く仕事をし給料を受け取りの生活であった。だから当時受け取っていた年金は給料の付属見たいなものとしか考えていなかった。

今年10月、満額の年金受給となったが、7月を最後に給料収入が無く、唯一の収入が年金という厳しい現実と向き合い生活をしている。2ヶ月に1回しかその収入が無いというのも今までの慣習からすると、とてもさみしいものである。これだけの給料かと不満に思っていても、さらに引かれる事はなかった。しかし今は受給年金の中から国民健康保険、市県民税、それに耳・目にして一番イヤな気分になる介護保険なるものを支払いに行かなければならないのである。とても面倒である。

送付されてきた封筒を開封せずにほったらかしていたら、それが前記の保険や税金の収納用紙であったことがあった。督促状が送られてきたので一体なんですか?と怒りを込め問い合すと保険、税金が未納ですと言われあわてて封筒を開け支払いに走るというかなりズレた事もやった。

正式退職となった時、親類の人達や知り合いにその旨報告した時例外なく「それは御苦労さまでした。おめでとうございます。素晴らしい第二の人生を送って下さい。」と言われたものである。私も半ば嬉しそうに話したのを記憶している。何事にも拘束される事なく伸びやかに楽しく生活できるものとばかり思っていたので明るい調子でしゃべっていたのであろうが、現実は甘くない。

知り合いの人達にその時よく言われた事は体を大事にしなさいよであった。アレコレソレをやるようにとか言われる事もない。何時に起きようが、何時に寝ようが誰にも何にも言われない。どこに行こうが何をしようが全くの自由。こういった生活は10日程すれば飽きてしまった。自由すぎると不自由なものである。束縛が恋しくなる。

ともあれ助言・忠告というものは不思議なくらい素直に受け入れているつもりである。5月の始め頃、以前は興味などなかったスポーツジムのチラシを見て、その1週間後に見学会に行くことになり、それが現在通っているフィットネスクラブである。貧弱な体を館内の機器具を使い鍛えている最中である。健康維持に努めている。

ダンベル、重量挙げ機、走行器等々30分までは少しつらいが、その時間を超え動くとすぐに1時間超となり、終わると適度な疲労を覚える。

今のこの時期に及んであと何年生きられるかなどは考えないが、もう限られてきている自分の時間を趣味、教養、それに少し意識が芽生えてきているボランティア活動に割いていこうと考えている。

65歳、第2の人生のスタートラインに立ったところである。

被爆アオギリ2世の成長

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2017年4月25日
(撮影日:2017年04月25日)

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