クラブ・クラス会だより

クラス横断的「黄昏同窓会」廃止の瀬戸際 脱する

≪苦肉の策がヒット≫

「あらかじめ幹事を決め、毎年、開催する、という方式は今年限りにしよう」と黄昏同窓会(昭和41年4月入学)幹事2人で話し合っていた。事実、2回目となる今年の開催案内状には「来年以降は任意の2人が『久しぶりに皆の顔が見たい』と思った時が開催時期」―と事実上の"解散宣言"を打ち上げた。「明日のことは誰にも分からない。参加資格は今日を精一杯、生きよう、と前向きに行動している人」と書き添えて。

9月11日、昨年と同じ三宮のイタリア風エスニック料理店「イル・カピターノ・ニシオカ」にはロシア学科を除く18人が集まった。メンバーの入れ替わりはあるが、昨年より4人も増えた。中には四国や広島からの遠来組も。奈良、大阪組も相当数いた。幹事として、こんな嬉しいことはない。

昨年は現幹事2人が久しぶりに酒を飲み交わした時、「あいつは、どうしている?」「ぜひ、あの娘(こ)に会いたいものだ」と自然発生的に、この「黄昏同窓会」が立ち上がった。ただ、自分がいた1クラスだけに呼びかけても、集まりが極端に悪いだろうことは、学生時代の苦い経験で刷り込まれている。そこで英米、ロシア、中国、イスパニアの各クラスに適宜、案内状を発送した。「呼びかけるなら手間は一緒」と半ば開き直り、「少しでも出席者を増やしたい」という、いわば苦肉の策から「クラス横断的同窓会」が産声を上げたわけだ。

我々の学生時代は学園紛争真っ盛り。母校にも背を向けてきたので「他の連中は(同窓会を)適当に開いているだろう」とタカをくくり、実に気楽に設定した。ところが、いざフタを開けてみると何と卒業以来43年ぶり、とか。同窓会の情報に疎い我々が「卒業以来初」という"栄誉を勝ち得た"という面白い結果になった。

(昨年、卒業以来43年ぶりの再会となった「第1回」の盛況ぶりは、このHPで12年9月26日 昭和45年卒業 黄昏同窓会報告をご覧ください)


≪楽しい会合にいらっしゃい≫

同窓会の常として、いったん会場に集まってしまえばタイムトンネルを潜り、気分は一挙に学生時代に戻る。幹事の仕事はここで終わったようなものである。

会は去年同様、青臭い学生の集団に一変した。席には当時の「マドンナ」たち5人もいる。旨い料理に舌鼓を打ち、アルコールが回るほどに、「ヘルメットは青だった」「いや、俺は緑だった」とそのにぎやかなこと。元一般学生からは「そもそも生協活動と全共闘運動とは、どこが違うのか?」といった初歩的な質問も飛び出し、当時の関係者が丁寧に解説する一幕も。今となっては、あの学生運動の時の熱気は非常に伝えにくいが、確かに私たちはあの時代に青春を生きた、という熱い血が甦ったのは事実だ。

「退職後の半年間、自宅に籠っている」との近況報告には「毎日、何でもよいから用事をつくって外へ出ないと、カミさんに嫌われるぞ」とチャチャも入る。また、これまで聞いたこともない世界の話を聞けるのも「クラス横断的同窓会」のメリットだろう。


≪後継幹事選出に成功≫

「会がこのまま終わってしまうのは実に惜しい」との声が自然発生的に出てきたのもムベなるかな。「このまま永久幹事を」という声も出かけたが、現幹事には「後継者育成」という重大な責務がある。粘り強く説得した結果、来年の幹事は中国学科の中野貞弘君、山川英彦君の2人がやってくれることになり、「熊さん・八っつあんコンビ」は側面支援する"顧問"に退くことに。崖っぷちに立っていたクラス横断的な「黄昏同窓会」は存続が決まった。

ここで、幹事の先輩としてひとことだけ、ええ格好を。幹事を義務感でやると、こんなしんどいことはないかも…。発想を180度ガラリと変えると、学生時代の仲間と本音でしゃべり合える場を提供できて、社会生活とは全く違う新しい世界が目の前に広がるだろう。「あいつは、どんな人生を歩んで来て、どんな本を読み、どんなことをしゃべるのだろう」と思うとワクワクして来るはず。こんな素敵な経験をしないなんて、もったいないですよ。

2次会は河岸を変え、近くの喫茶店に。都合のある人を除き、12人が出席した。このころには、すっかり打ち解けて、より深い内容の話が飛び交った。中には3次会、4次会まで臨んだ猛者もいたとか。皆さん、お若い!

え? どんな内容の話だったかって? それは「黄昏同窓会」に顔を出してのお楽しみ。来年も酷暑がちょっと緩んだちょうど今ごろ、三宮近辺で開いてくれるようなので、初めての方も、ぜひ「45年ぶり」に顔を見せてください。

第1、第2回「黄昏同窓会」幹事 
八木 通夫 
熊谷 信哉 

(2013年9月12日 記)

黄昏同窓会メーン写真

44年ぶりに再会した懐かしい顔、顔、顔。でも中には「ん〜、あんた誰?」がいたかも 
=神戸市中央区のイタリア風エスニック料理店で

黄昏同窓会サブ写真

2次会ではすっかり打ち解け、クラスの枠は完全に取り払われた=神戸市中央区の喫茶店で

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