リレーエッセー 第101弾

山行よもやま話

永井 信之(学23C)

今年の6月にマレーシア、ボルネオ島のキナバル山(4,095m)で地震が発生し、 日本人も犠牲になった。その前年の6月に、私は現地ガイドの案内のもと、高山病に悩みつつ、 2日かけてキナバル山の頂上に着いた。 その頂上では、日本では見ることが出来ない奇岩と独特の風景に圧倒された。



キナバル山 山頂付近

平成26年10月に御嶽山が噴火した。その前年の10月には、 燃えるような木々の紅黄色のなかを御嶽山山頂に登り、雲海の上に登るご来光に感謝した。 はるか遠くの影絵のような富士山も眺めることが出来た。



御嶽山 山頂

またその昔、平成23年1月に九州霧島連山 新燃岳が噴火した。 その前年の1月に、私は韓国岳から新燃岳まで縦走した。 新燃岳への分岐には、噴火注意の看板が掲示されていたが、気にせずに登頂した。 国民宿舎「新燃荘」の少し泥色ながらも乳白色の露天風呂にゆっくりつかる至福のときを味わった。



噴煙の新燃岳をめざして

何れも私が登頂した1年後に事故が起こる偶然が3回重なった。 事故のときに登っていたらと思うと、背筋が寒くなる。


高校時代の友人の誘いで軽い気持ちで山に登り始め、もう40年以上も登り続けている。 初めて行った山が冬の剣岳。頂上付近のテントの中で、テントの雪下しの寒さに震えつつ、 何故こんな苦しい思いをして山に登るのか自問自答しながら、下山後は何故かまた山に登り続けている。 いわゆる日本百名山は、意識はしてないが殆ど登った。


今、山はいわゆる北アルプス表銀座の出発地点の燕山荘等、 人気の山小屋は増築を重ねている。山小屋料金は一泊2食付で約1万円、 ホテル並みの料金になってしまった。一時の山ガールブームの影響か、 ファッショナブルな女性や若いカップルも多くなった。 ときには、テント泊まりの単独行の若い女性にも出会う。 一方依然として中高年の登山者も多い。ただその半数は業者ツアーの参加者である。 格好から入る参加者も多く、同じような登山服を着、登山靴を履き、ストックを持って登っている。 驚くことに地図すら持ってない人もいる。 山で大切なことは、登山用具や服でなく、ある程度の基本的な体力と冷静な判断力であろう。 最近のトムラウシ山の遭難等、山は危険が背中合わせにあることを意識して、 安全第一、楽しく登り続けたいと思うこの頃です。

被爆アオギリ2世の成長

2024年4月23日

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