リレーエッセー 第13弾

ボランティアとは

兵庫県庁支部 藤井英映(II24EA)

阪神・淡路大震災を契機に、日本におけるボランティア活動が活発になったといわれる。
いわゆる、「日本におけるボランティア元年」といわれる所以である。

さて、この「ボランティア」という語源であるが、「Volunteer」という言葉のとおり欧米が発祥地である。そして、その意味を掘り下げてみると、以下の3つの要素が基本となっている。

  1. 自発的であること。
  2. 社会福祉が目的であること。
  3. 無償の奉仕活動であること。

その、発祥である欧米の事例を見ると、非営利の社会福祉団体などが、志や行動を共にする人々の無償協力を得るものがほとんどである。 そしてそれは、あくまでも社会福祉団体が自らの社会奉仕を行うために足りない部分を補うため、もしくは活動範囲を広げるための慈善事業である。

さて、日本でいわれるところの「ボランティア」を考えてみると、はたしてそうであろうか。 最近では、ボランティアという美辞に隠れて、本来の目的を逸脱しているものが氾濫しつつあるのではないだろうか。

確かに、震災などの自然災害における緊急援助のようなボランティアは、公的機関が補えない部分を支援している社会福祉団体の崇高なボランティア活動であり、本来の趣旨を踏襲しているといえる。 しかし、公的機関が公に予算を確保して、自らが行うべきイベントや国際会議などに、必要人員数を掲げたボランティア募集を行っている事例が見受けられる。 はたしてこれが本当に、本来あるべきボランティアの姿なのであろうか。

とある国際会議で、会議を誘致した自治体が多数の通訳ボランティアを募集していた。 この通訳ボランティアに参加した人から、「会場の誘導係として配置され、通訳として活躍する場もまったくなく、単なるただ働きのようだった。」という話を聞いた。

欧米の場合、官公庁などの公的機関がボランティアを募集することはない。 まして、日本のように官公庁などの公的機関が自ら実施すべき事業にボランティアを募集するなどとは、まったくもって言語道断である。

このように、「ボランティア」の本来の意味を大きく誤解している人が見受けられる日本の社会に憂いを感じているのは私だけなのであろうか。

被爆アオギリ2世の成長

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2017年8月29日
(撮影日:2017年08月29日)

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