支部長よりの挨拶
上海支部長 森田 隆男
1972年10月田中角栄首相と周恩来総理が固く握手し「茅台酒」を酌み交わし、日中国交回復が樹立されてから、早33年の月日が経った。 その後、中国は文化大革命を収束し「不死鳥」トウ小平氏の復活により、中国は改革開放を推し進め、今や「世界の工場」と呼ばれるごとく日本は勿論のこと、韓国、台湾及び欧米諸国等からの積極的投資により、貿易大国となりGDPはここ数年年率8〜9%で伸張している。
2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博を控え今後とも中国経済は発展を遂げると見られている。 2010年以降の中国経済を危ぶむ人が多いが、中国政府は米国や日本のバブル経済の破綻を教訓として、その二の舞を踏まぬよう穏やかな成長軌道に乗せることに成功するかもしれない。 いずれにせよ、日本は隣国である中国との交易なくしては生きて行けなくなっているといっても過言ではないと考えている。
「政冷経熱」といわれて久しいが、日中友好関係は相互理解を深め経済面だけでなく政治面でも交流を深め真の友好国としての関係を早期に実現してもらいたいと願っている。
前置きが長くなったが、楠ヶ丘会上海支部は現在50名近い会員で構成され、色々な業種で皆さんが活躍をされている。 上海市は1,700万人の人口を有す大都市であり、約5万人近い日本人が居留乃至は長期滞在していると聞いている。 上海を基点に昆山、蘇州、無錫、常州、南通、揚州、南京と言う揚子江デルタ経済圏、更に杭州、紹興、寧波、温州と上海から南の浙江省経済圏と華東地区は発展のスピードを緩めていない。
楠ヶ丘会上海支部の会員はビジネスチャンスを求め毎日上記経済圏を動き回っている。
前述の通り、会員の皆さんは小生も含め多忙な毎日を送っており、懇親会は3か月に一回開催できれば良いという状況で、支部として活発な活動は出来ていないのが現状である。
しかし、仕事ばかりではなく、大先輩からは貴重な経験談を聞ける場であり、後輩からは今後の日本を背負って立つ若いエネルギーを吸収する場であり、是非もっと懇親会の機会を増やそうと考えている。
一方、我々は中国、上海で生活し働かせてもらっていることを忘れず、中国社会への貢献も行っていく必要性を感じている。 例えば、「希望工程」という募金活動に参画し教科書、文房具にも不足している学校に寄付をするということも検討したいと考えている。
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