イスパニア会

在校生と中南米駐在経験卒業生との交流会

「第一回ラテンアメリカフォーラム」

2014年11月26日開催

谷 善三
1967年(昭和42)年卒


母校にイスパニア学科が誕生したのは昭和37年(1962年)、それより約10年前から、「ラテンアメリカ研究会」(通称ラテ研)なる文化部がありました。 英米学科の学生を中心とした、スペイン語と中南米の政治、経済、文化を勉強するのが目的のクラブ活動であったようです。 しかしイスパニア学科が新設されてから7、8年後でこの文化部は母校から無くなっています。 それから長い年月が経ち、今から5年前よりこの「ラテ研」の部員だったOBが毎年神戸のレストランに、多い時は20人くらいが集い懇親会を開くようになりました。 そんな中、誰からとなく、あんな素晴らしい文化部が復活したら良いのにとの声が上がっていました。



私は母校でこの数年「商業イスパニア語」の非常勤講師をしていますが、 大学のカリキュラムにラテンアメリカの政治・経済関連の講座がないのが気になっていました。 講義の合間に学生にラテンアメリカの話をするよう心掛けていますが、 話題を提供する程度にしか過ぎず、もどかしい思いでいました。 学生が就職してスペイン語をビジネスで活かす舞台は、スペイン本国より、 圧倒的にラテンアメリカのほうが多いはずです。 このギャップを埋める方策はないものか常々考え、私のようなラテンアメリカに駐在していたOBが、 学生にビジネスを中心にした経験などを話したり学生の質問に答える交流の機会を作ったらどうかという 考えにいたり、大学のイスパニア学科の先生方にこのアイディアを持ち掛けたところ、 賛同して下さり成田准教授を中心に具体化していくことになりました。 サンス教授はForo Latinoamericanoと名前を付けてこのアイデアの方向付けをして下さいました。


OB側は、ラテ研OB3名(英米学科出身で昭和39年卒の小西諄次さん、イスパニア学科一期生の伊藤嘉太郎さんと二期生の私) それにイスパニア学科昭和50年卒の斎藤仁さんも加わってくれることになりました。 事前の打合せの中で、伊藤さんからは中南米に関する資料の提供があり、 これらの良く整理された資料(8枚)は、大学の先生方にも学生にも私達OBの真剣度を示すことが出来たと思っています。 外務省に要望して中南米の概要のパンフレットを2種類、各30部送付してもらうことも出来ました。

このフォーラムに参加を呼びかける、成田先生作成のチラシは以下のように簡潔で、インパクトのあるものでした。


"Foros Latinoamericanos(ラテンアメリカフォーラム)"
ラテンアメリカでの駐在経験のある本学卒業生と在校生の交流の場として、 Foros Latinoamerinosが発足しました!  長く中南米のビジネスに携わってきた先輩方に参加して頂く交流会です。 実務の体験談を聞き、皆さんから積極的に質問をぶつけることで、日本とスペイン語圏のビジネス事情を理解できる絶好の機会です。 本学学生は誰でも参加できます。奮って参加して下さい。


このチラシをスペイン語の先生方がご自分の講義の時間に配布して学生に参加を呼び掛けて下さいました。 11月は大学の行事が多く、特に当日は就職関連の説明会がありましたので、どれだけの学生が参加してくれるか、 初めての企画でもあり、大変心配しました。 しかし、開始時間には、会場に学生21名の姿があり、大学からはサンス教授、 成田准教授それにスペインとチリ出身の二人の講師の参加を得て、始まりました。

フォーラムでは先ず成田先生から改めてこの交流会の趣旨の説明がありました。 次いで配布した「ラテンアメリカ・カリブ地域の概要」で、この地域の規模、 将来性などの認識を高めて関心を深めてもらうことを目的として説明をしました。 「概要」の後半には「外大生の皆さんに期待すること」などを話をさせて頂きました。 次いで配布した資料(8枚)の見方、活用の仕方を伊藤さんより詳しい説明がありました。 この説得力のある説明に学生は納得し、更なる深い認識を持ったことと思います。 それから4人のOBが夫々の海外駐在経験と現役の後輩に期待することをリレー式に話しました。

最後の30分間で学生からの質問を受けたのですが、予定の時間ギリギリまで8人の学生からの 質問が次々と続きました。フォーラムを終えた後にも数名の学生がOBに様々な質問をしてきました。 学生たちの真剣な眼差しが印象的でした。

アンケートをした結果から、全員が是非このようなフォーラムを続けて欲しいという回答がありました。 大学もこのフォーラムを続けて欲しいとの希望もあり、今後できれば年に3、4回の頻度で 実施したいと考えています。このフォーラムに海外駐在のご経験のあるOBに参加して頂きたく、 その時はイスパニア会の皆様のご協力をお願いしたいと思っています。


近い将来、母校に学生たちが自主的にラテンアメリカ事情を研究する 「ラテ研」のような文化部が発足してくれること、 ならびにラテンアメリカ事情の講座ができることを願っています。

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